パヴァロッティの思い出
b0116413_23242186.jpg世界三大テノールの一人、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなった。ドイツでも、このニュースが第一面を飾っていたそうです。

私がパヴァロッティをはっきり知ったのは、17年前(1990年)、ドイツのハンブルクにいた時。住んでいたWhonung 
(ヴォーヌング・一般的にはアパートのようなものなのですが、私の住んでいたのは、昔のお金持ちのお屋敷のような物を何家族かで階毎に住む形式になっている物でした)の上の階に録音スタジオをもっていたおじさんが、大画面でワールドカップ「Italia’90」のための、特別コンサートがあるから見においでと何人かを招待してくれた時のことでした。

それは、ローマのカラカラ劇場のステージで、ドミンゴ、カレーラス(白血病からの病み上がりででちょっと痛々しかったのですが)、パヴァロッティのテノール合戦でした。やはり<Nessun Dorma>で締めくくったと思いましたが、その時のパヴァロッティの口が大きいのと、下からのカメラアングルで、奥歯まで丸見えで、またその歯がとってもきれいだったと言うことを覚えています。虫歯の詰め物をしてあるところが一つもなかったんです。

でも、なんと言ってもその声には、ショックだった。世の中にこんな巨大スピーカーのような声を発することが出来る人がいるなんて・・・そして、その声が何とも言えないつやのある広がりをもった声で・・・。太陽で照らされているようなそんな気分になる声でした。

おかげで、それ以来私の劇場とコンサート通いが少し続いてしまいました。カラカラ劇場でのビデオもテープが壊れるまで見ました。

三人ともそれぞれに全く違う個性のある声をしていますが、何よりも、この三人と同じ時代に生きて、その声をオンタイムで聞くことが出来たと言うのは本当に本当に幸福だったと思います。ちなみに、三大テノールのうちで生を聞いたのは、ウィーンのオぺラ劇場でのドミンゴの「オテロ」だけです。

イタリアの友人はもうずいぶんと前から、「ルチアーノは太りすぎてオペラの舞台に出られないのよ。だって、舞台の上で歩くのが大変だし、おはこのラ・ボエームだってあんなに太ってちゃ設定が変わっちゃうでしょ・・・・」ってつぶやいていたのを思い出します。

人間いつ逝ってしまうかわからない。自分だってそう。だから、いつか・・・と思ってないで、もし今なんとかすればと思ったら、即行動ですよ!

あーあ、パヴァロッティさま・・・聞きたかった・・・生の声・・・。本当に残念でたまりません。
しばらくの間は、私自身も信じられないような気持ちになっているでしょう。
ご冥福をお祈りしています。

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by olivemomo | 2007-09-08 23:25
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